鹿の子というと絞りの着物を連想される方も多いと思います。生地を少しだけつまんで糸で縛る、染料に着けて糸をほどくと縛った部分が白く残り、これが小鹿の斑点に似ていることから付いた名前です。絞りの着物はもちろんのこと、可愛らしいその柄はたいへん人気があり、染めでも表現されて男女を問わず頻繁に使われています。(圧倒的に女の子の方が多いですが…。) 部分的にアクセントとして、あるいは総絞りの着物のように全体に施されたものもあります。
いろいろと調べてみたのですが、どれも赤ちゃんに用いる柄としての根拠に乏しく残念なことにご紹介できるような意味や由来はこれといってないようです。しかしながら鹿の子は可愛さと高級感を併せ持つ稀有な存在です。これからもお宮参り着物に欠かせない柄として目にされることも多いでしょう。