扇、扇子は現代でも広く利用され、その携帯性の良さからも人気が増しており、おしゃれな柄がたくさん作られていす。 熱中症予防など暑くなった日本の夏には欠かせない物になってきました。お馴染みの扇形はその末広がりの形状から、発展や繁栄を願うとされ 御祝の席にふさわしい縁起の良い柄として愛されてきました。
地紙とは扇や扇子の骨組みに張る型紙のことで、骨組みを省略して文様化されました。形状自体は扇面と呼ばれることもあります。扇や扇子を選ぶ時はこの地紙のデザインをまず見るわけです。お宮参り着物に使われる地紙は枠のような使い方をされることが多く既出のさまざまな柄を組み合わせてその枠の中に美しく描かれます。また、扇の要という言葉があるように、扇子を忠実に描いたものはすべての「要」となるような人に・・・そんな意味合いが込められています。