源氏物語にも登場する薬玉の歴史は古く、元々は端午の節句に魔除けとして飾られた物で、薬草である菖蒲や蓬の葉を編んで玉を作り、五色の糸を通して菖蒲の花や蓬の花を飾ってありました、やがて薬玉を飾る花は造花となり四季の花々が用いられ玉の中に薬草や香草などを入れるようになり、香りもプラスされます。
女の子のお宮参り着物では色彩豊かに花々が描かれ、五色の糸がリボン状にデザインされたものもあります。可愛いブーケのような薬玉はそのデザインはもちろんのこと、不浄を払い邪気を避け、長寿を願う柄として人気があります。