女の子の初着にメインとして使われる鞠は 刺繍や金彩で彩られ、とても可愛らしい柄です。鞠が使われる理由には諸説あり、(もっとも鞠に限らずですが…)蹴鞠が貴族の遊びであったことから、高貴さや品を表すものとして好まれたようです。男の子は武士、女の子は貴族、公家の暮らしから柄のモチーフが多く選ばれています。子供の着物に多く見られる理由としてはその形状から「丸く収まる」「丸々大きく育つ」ようにと鞠が好まれたようです。そして心配ごとが全て丸く収まり、すくすくと大きくなるように! あっ、「丸々と」は誤解しないでくださいね。(笑)
また、玩具は子供にとって欠かせないもの、どこに行っても寂しくないようにお守りとして持たせたという説もあるようです。時々見かけるでんでん太鼓や駒などの柄もその意味で描かれているのでしょうね。