京都メーカーにおいて同柄で生地の品質を変え、数種類の価格パターンを制作することはほぼ行われておりません。
しかし、同種の生地を確保することが困難な場合、生地の地模様や織りが違うものを使用することはありますが、
この場合も生地自体のクオリティはほぼ同程度のものを使用します。
これは価格の変動を抑え、消費者様(お客様)に混乱を与えないようにするためで、もちろん我々小売り業者への配慮でもあります。
また、呉服の世界では廉価版を制作するほど、メーカーにとって旨味のある大ヒット商品が生まれることは稀です。
高額品である呉服はむしろ同じものがたくさん出回らない方が望まれますし、そうあるべきだと思います。
しかし、販売戦略や時代の流行により、昔のデザイン(型)を使用し生地を変えて再販することもあります。
その場合は市場の混乱を避けるため、ある程度ねかせたデザインを使用しますので、
1~3年ぐらいの間に同柄で数種の価格パターンが出回ることはありません。
同柄の価格差は以下の点が大きく関わります。
【1】問屋や小売りがメーカーから仕入れる際の状況や努力
【2】商品につくサービス品や出店の形態(出店料やロイヤリティ)
【3】日本製と海外製
【4】経費
お値打ちあるものをできるだけ安く仕入れ、海外工程を含む商品に負けないお値段でお薦めできるよう、
最大限の努力をしておりますが、残念ながら他店様より高い商品もあろうかと思います。(泣)
そんな商品がありましたら一報ください。可能な限り検討させていただきます。